やけにもったいぶると思ったらやっぱりそうだった
こんばんは、みっころです。
突然ですが、このあいだ久々に友人と会ったら「顔専門エステの無料体験」に無理やり連れて行かれそうになり、
さらには美顔器まで売りつけられそうになった体験について書きたいと思います。
違和感はいつも正しい
私は年上の友達が多いのですが、その中でもそこそこ腹を割って話せる(と思っていた)私よりも20歳くらい年上の女性がいました。
以下、Qさんとします。
ある日QさんからLINEが来ました。
彼女とはお互いに気が向いたときにLINEを送り合う仲で、年に1〜2回会ってじっくり近況を報告し合ったり遊び歩いたりします。
さすが人生の大先輩。酸いも甘いも嚙み分けた意見や経験を聞けるので、話していて楽しいんです。
さて、そんなQさんとのLINEの会話を再現。
Qさん:みっころちゃ〜ん、元気?最近ちょっといいことがあって、聞いてほしいの!
私:なになに?気になる!
Qさん:行きたいお店もあるから会おうよ!ご飯食べながら話すね
私:(なんかいつもと誘い方が違うな・・・)
いつもQさんと会うときは、まずお互いの予定を聞いて会えそうかどうか確認する。
それからお店や時間などを決める流れになるのですが、このときはなんとなく強引でした。
もったいぶってる時点で怪しい
そのあと、どんないいことがあったの?チラッとでも教えて!と食い下がったのですが、とにかく会って話す!の一点張り。
そんなに嬉しいことならすぐに話したくなるはずなのに、いいことがあったというばかりで内容を一切言いません。
とても不自然です。
会わなきゃ言えないような嬉しい話ってあります?
年に1、2回会う程度の間柄で?
この時点で薄々「何かの勧誘だな」という予想はついていました。
普通に近況報告をし合ったあと、ついに勧誘が始まった
あれ?こちらの勘違いだったかな?と思うほど普通に会話と食事が進み、そろそろ店を出ようかという時でした。
「そうそう、話し忘れるところだった!このあいだLINEで話した『いいこと』っていうのはね・・・突然だけど私、いま何歳に見える?」
・・・は?
意味がわからず固まる私にはお構いなしで、そのフレーズとともについに怒涛の勧誘が始まったのでした。
彼女の話を要約すると、
- 最近周りから「若くなったね」と言われて嬉しい
- なぜ若くなったように見えるかというと、肌がきれいになったから
- 言われるたびに嬉しくて、すごく心が豊かになってきた
- 肌がきれいだと、女性は幸せになれると確信した
- みっころさんの肌は、疲れていてボロボロに見える(余計なお世話じゃ!)
- 私は肌をきれいにする方法を教えてあげられる
- みっころさんもこっちの世界へおいで、一緒に幸せになろう
ということでした。
さらに短くまとめると、
- 顔エステ始めようよ
- 美顔器買おうよ
- お金はそういうところに出すべきだよ
- とりあえず今すぐ予約しようよ
うん、やっぱりね。
こう来ると思ってたよ。
会う前からこうなることを予想していたので、断る準備はできているつもりでした。
いざ断ろうとすると、今までの関係を壊したくないという気持ちが邪魔をする
一応Qさんは人生の大先輩で、でも年齢とか関係なく気さくに話してくれる人で、それまでは本当に仲良くやってきたんですね。
だから今までに築いてきた彼女との関係が壊れやしないかと、断るのを躊躇してしまう心理が無意識に働くのです。
いざ断ろうとすると、用意してきた言葉がなぜか喉のところでグッと止まってしまう。
本当にずるいやり方ですよね。
断りづらいとわかっているからやるわけですが。
言葉をグッと飲み込むたび、Qさんへの不信感と不快感がどんどん募っていきました。
そんなことお構いなしに、Qさんは怒涛の勧誘を仕掛けてきます。
結果としてはそれがむしろ良かったんですけどね。
こんな勝手でくだらない話に付き合わされて、私の大事な時間を浪費されていることに腹が立ってきました。
でもこのとき私はまだ、Qさんの話を返事をしながら聞いていました。
鬱陶しいなー、帰りたいなー、あんたの話つまんないなーという態度全開で「へー。そうですか」と返す。
でもその程度は相手にとって何のダメージにもなりません。
こちらが話を聞いているうちは絶対にマシンガントークをやめません。
あー時間の無駄。
あー腹立つ。
っていうかもう腹立てることすらバカバカしい。
態度で示すより、ハッキリ断るのが一番
こういう人は、いくら態度で示しても無駄です。
ハッキリ断らないと永遠に終わらない。
最初はQさんとの関係を保とうとして我慢していた私ですが、ここまでしつこく勧誘してくるような人、さっさと切ったれ。と思いました。
ついに我慢の限界に達し、私は正直な気持ちをただ淡々と伝えました。
私、そういう話興味ないです。
肌が荒れてても今すごく幸せだし、何が幸せかは人に決められることじゃありません。
私が決めます。
肌がきれいになってあなたが幸せになれたのはいいことですね。
でも私は私。私には私の幸せがあります。
何を言われても、
どれだけ誘われても、
行く気はありません。
美顔器もいりません。
Qさん:ん〜・・・そっか、残念。みっころさんの肌本当に荒れてるように見えるから、絶対に効果あると思うのに。
私:荒れててもいいです。もう二度と私に顔エステと美顔器の話をしないでください。
Qさん:はい、わかりました!もうしません!この話は終わり!
私:じゃ、帰りましょう。
その後の私とQさん
駅まで歩く帰り道。
「もうこういう話は二度としないから、今後も今まで通りのお友達でいてね」と言ってQさんは帰っていきました。
今まで通りって、無理だろ。
とその時は思ったのですが、Qさんを含めて複数人で会う機会もあり、私たちの中でこの話はすっかりなかったことになっています。
Qさんは本当にその後一切勧誘の話はせず、態度や会話の内容も勧誘前と全く変わりません。
だから私もとりあえず勧誘のことは心の片隅に置いておいて、普通に付き合っています。
勧誘さえしてこなければ、他はまあいい人だしね。
でも確実に心の中で距離は置いてますね。
私が一番嫌だったこと
親しい人から勧誘されて嫌だったのは、やっぱり「こいつカモとしてイケる」と思われたことですね。
あーそんな風に見てたんだって。
ガッカリしますよね。
傷つくっていうのもあるけど、自分が情けなくなる。
何ナメられてんだ わたしー!って。
はあ、疲れるわーこういうの。
でもね、今思い出しても一番怒りが湧いてくるのは、そんなことに私の時間を使われたこと。
もっと早い段階でハッキリ断っていればよかったな、と思います。
LINEのやり取りで怪しさを感じ取った時点で、
「何かの勧誘とかじゃないですよね?(笑)」くらいのクギはさしておくべきだったか。
自分の成長を感じた一面も
ただ20代前半の頃の自分だったら、断りきれなくて無料体験に申し込むくらいはしてました。
で、予約日が近づくにつれて憂鬱になって、行くか行かないか何日も悩んで・・・。
あの頃は人との関係を大事にしなきゃって勘違いしてたんですよね。
相手は私をカモ扱いしてる時点で、「その関係は切っていい」ってサインなのに。
もちろん人間関係は大事だというのは歳を重ねるごとに痛感しているところではあるんですが、大事にする相手を間違えると大変なことになりますね。
断るのが苦手という自分の弱さを自覚して、25歳くらいから断る練習を始めました。
続けていれば出来るようになるものですね。断り慣れる。
切っていい関係とか、切るべきタイミングとかを見極める力はついてきたと思います。
あと、最初からこの人とは関わらないと決める力。
20代後半から4年半続けた接客業の仕事で、少なく見積もっても仕事だけで3〜4万人の人と接してきたので、その経験も人を見る目を養うのに役立っていると思います。
断る力で自分を守ろう
今回思ったのは、断れない人はいいカモにされ、一度カモに認定されたらしばらくは搾取され続けるということです。
もしもあのとき私が断れずに無料体験に行っていたら、その時点で「こいつは断れない奴だ」と確定ですからね。
私が断る練習を始めたのは行きたくもない飲み会に付き合わされるのが嫌でたまらなかったからですが、美顔器なんかに大事なお金と健全な精神をむしりとられる前に、飲み会を断るレベルのことから練習を積んでおいて本当によかったです。
断るって、方法を知って慣れてしまえば必ずできるようになります。
嫌なことは断って自分を守りましょう!