去年のズボンが入らない。

ジム通いに挫折した 30代の自宅ダイエット。

メンタル

会社を休みたい時は、理由も正当化もいらない。ただ休む。それだけでいい

2018年8月24日

会社を休むために必要なのは「会社を休みたい」という気持ちだけ。心の中で必死に自分を正当化する必要もなければ、周囲を納得させるための理由も必要ない

こんばんは、みっころです。
突然ですが、私は小学生の頃から不登校になりました。
その時の話を少し書きたいとと思います。

休むために必死だった

私は学校がどうしても苦痛で、入学して間もなく不登校になりました。

毎朝心の中で、自分自身に対して「お願いだから学校に行かないで、行きたくない」と訴えかけていました。教室の空気がとにかく嫌いで憂鬱で、この世の終わりのような絶望感を感じ、張り詰めた気持ちになるのです。

でも、当たり前ですが親は学校に行けと言います。
私が行きたくないそぶりを見せた途端に「またか」という表情になり、ため息をついて「もういい加減にして」と呟きます。

親は親で私を正しく育てようと必死だったことは、今ならわかります。
他の子は何の問題もなく学校に行っているのに、普通と違うことをする私に、親も焦っていたんだと思います。でも、私はとにかく学校が嫌で嫌でたまらなくて。とにかく私の気持ちを尊重してくれたら救われたのに、と今でも思ってしまいます。

私が学校に行かないことで親が悲しい顔をしたり、すごい剣幕で怒ったりするので、私は休むことがものすごく悪いことだと感じていました。

今もそうです。だから学校を休むにしても会社を休むにしても、休もうと思った瞬間から必死で自分を正当化し始めるのです。
休むことを悪いと思っている。でもどうしても学校や会社に行きたくない。
だから自分は悪くないと言い聞かせて正当化する。
そして、私が休むことを誰もが納得してくれるような理由を探し始めます。

「休みたい」は自分自身へのSOS

ある日、精神的にボロボロになって会社を休みたいと思ったときのことです。
私はいつものように、正当化と理由探しを始めました。

でも、急にプツンと何かが吹っ切れたのです。
「みんなのことなんて知らん。私は休みたいから休むんだ。
他に理由なんてない。
休みたいと思ってる時点で、自分を大切にして!という自分からのSOSなんだ」
と当たり前のことに気づきました。

これまでは、休もうと思ったときに真っ先に「会社の人になんて言おう」と焦る気持ちになっていたんですね。
そして強烈な罪悪感。
子供の頃から、休むことはものすごく悪い事だと思っていたからです。
熱が出たわけでも怪我したわけでもないのに休むのは「ズル休み」。
みんなそういう教えを受けてきたと思います。

いざ無事に休んだとしても。一日中罪悪感で押しつぶされそうになりました。
小学生の頃は母の顔色を伺い、社会人になってからは家族に無駄な心配をさせてしまうことを申し訳なく思いました。
ときどき罪悪感を誤魔化しながら現実逃避し、次の日会社で同僚になんて言おうか頭の中でシュミレーションを繰り返し、疲れて憂鬱になる。
結局気持ちは全然休まっていなかったのです。

学校も会社も、休むと必ずそんな流れで一日が過ぎて行きました。

罪悪感を感じてしまう理由

私が学校や会社を休むことに罪悪感を感じていたのは、母が怒ったり落胆するのを見て、自分自身も傷ついていたからだと今になってわかりました。
休む理由を必死になって考えていたのも、母を納得させるため。
母に納得してもらわないと、無理やり学校に行かされるからです。

社会人ともなれば、仕事を休む以上、同僚に負担をかけてしまうのはもちろんわかっています。その罪悪感もあります。でもそれはお互い様。
もし自分一人がやすんだだけで仕事が回らないのであれば、それは会社にも問題があるはずです。

せっかく休むんだから、罪悪感に支配されずに、心から休めるようになる必要があると思いました。

休むことは必要なこと

昔、学校の下駄箱で靴を履き替えるときには必ず「ああ、着いてしまった・・・」と暗い気持ちになって。
教室に着くと意識がフーッと遠のくような、意識だけが自分の外に出て行くような感覚があって、自分だけ別の世界にいるようでした。
自分のからだ全体が薄い膜に覆われて、周りの空気を遮断している、そんな違和感と心地悪さを感じていました。

例えるなら、水の中に油を1滴落としたような感じです。周りに溶け込むことはなく、馴染むことはない。その1滴の油が私です。

そんな苦痛の中に無理やり身を置いて、よかったと思える記憶は何もありません。
休みたいという気持ちはサボたい気持ちや面倒くささではなくて、ただ生理的にどうしても合わない環境から自分を守りたいというSOSだったのです。

そんなときに必要なことはただひとつ。
休むことです。

自分の中にある価値観を見つめ直す

いい年になるまでなんとか生き延びてきて今思うことは、私は周りの価値観を基準に生きてきてしまったんだなあということです。

厳密に言えば、私の場合は母の価値観です。

「ちゃんとしなさい」
「いい子にしなさい」
「そんなことしたら恥ずかしいでしょ」
「人が見てるからやめなさい」
「あれをやっちゃダメ」
「これもやっちゃダメ」
「なんでそんなことしたの」
「なんでできないの」
「言うことが聞けないなら出て行きなさい」

大人になって、私の口をついて出てくる言葉が母の口癖と同じだということに気づきました。

上に書いたセリフを、私も人に言ってしまうのです。
そしてこれも今になって気づいたのですが、私はそれらの言葉を自分自身に対してもずっと心の中で言い続けてきたのでした。

私の心の中に染み付いた母の価値観が、私の全ての行動を常に監視し、いちいち評価したり否定したりするのです。

そして私は落ち込むのでした。

私はちゃんとしてない
私は悪い子だ
恥ずかしいことをしてしまった
人からどう見られているんだろう
あれをしていいんだろうか
これをしていいんだろうか
なんでこんなことしちゃったんだろう
なんで私にはできないんだろう
言うことが聞けない私はここにいてはいけないんだ

でも、まさに今この瞬間の私は、「休みたいんだから休もう」と思うことができています。追い詰められすぎて、何もかもがどうでもよく感じられたのかもしれません。
「自分が大事にすべきは、自分だ」と心底思います。

自分を大切にしようとしたとき、それを「ずるい」「サボりだ」と責める人が周りにいるなら、そんな環境は手放して離れた方がいいのかもしれません。

私は私の行動を決めるたったひとりの采配者。
他の人の価値観に自分を乗っ取られているうちは、息苦しさを感じて、いつか自分が壊れていきます。

心の中で自分を責め続ける何者かの存在を知って、その正体を暴く。
そうすると、自分を責めていたのが実は自分ではなかったことに気づきます。

一番悲しく不幸なのは、自分で自分を認められないことです。
でも本当は、自分を認めず否定ばかりしてくるのは、自分に寄生した別の誰かの価値観であって、自分自身ではないのです。

自分の価値観で自分自身を見つめてみて「私はこれでいい」って思えたら、心のつかえがフッと消えていきます。

 

でも「自分で自分を認めてあげなさい」と誰かに言われたところで、すんなりできるようになるものではありませんよね。
自分で自分を認めるってどういうことなのよ?!って、私も何度も自問自答しました。
だってどの瞬間も心の中に住み着いた誰かの価値観が、私を否定し続けるのですから。
自分を認めて肯定する方法なんてわかりませんでした。

その価値観は、誰のもの?

今、お伝えしたいことがあります。

休むことは悪いことではないのに罪悪感を抱いていたり、休みたいと思う自分を責めてしまうとしたら、これから書くことを読んでほしいです。

あなたの中には別の誰かの価値観が埋め込まれています。
その価値観はもともと誰のものなのか、しっかり確かめる必要があります。

心の中で自分を責めているのは、あなた自身の価値観ではありません。
自分の心に住み着いて支配しようとする寄生虫のようなものが住み着いているのです。
その寄生虫を見つけ出し、正体を知る必要があります。

見つけてしまえば、「ああ今まで自分が苦しかったのはコレのせいなのね」と納得できて、呼吸が楽になるはずです。

休みたいと思うあなたが悪いのでもおかしいのでもなく、あなたを苦しめる寄生虫が心の中にいたせいでいつも嫌な思いをして、痛みを感じて、苦しんできただけなのです。

それに気づいたら、自分を責めずに休むことができるようになると思います。

まずは自分の本音を知る

この記事を読んでくださっているということは、あなたも少なからず休むことに抵抗感や罪悪感があるのだと思います。

あなたが会社を休もうと思ったときに不安や恐怖や罪悪感を感じるとしたら、それはどんなことですか?
あなたは何が怖くて、自分のどんなところが悪いと思っているでしょうか。

例えば、
他の人は疲れても会社に行っているのに私は根性がない
周りの人に迷惑をかけてしまう
次に会社に行ったときに休んだことを咎められるんじゃないか
周りから「大丈夫?」と声をかけられるのが嫌だ
家族に心配をかけてしまうかもしれない
とか。

まずは自分の本音を書き出してみることをお勧めします。

ちなみに今書いたことは、私の中にある不安や罪悪感です。
書いてみると、「あぁ自分はこんなことを思っていたのか」と改めて自分のことがわかりますね。

いったい自分が何を気にしていて、休息するのを妨害するものは何なのか。
ひとつひとつ見つめることで、不安や罪悪感を解消していきましょう。

自分を苦しめ続ける「誰かの価値観」を見つけ出すコツ

先ほども書いたように、休みたいと思っている自分の気持ちを否定するのは、自分の中に刷り込まれた誰かの価値観であることが多いです。

あなたに寄生し、ひたすらあなたを苦しめ続ける「誰かの価値観」を見つけ出すには、簡単なコツがあります。

それは、嫌なことや頭にくることがあったときに、つい口から出てしまう言葉や口癖を書き出してみることです。
口をついて出る言葉や知らないうちに口癖になっっている言葉は、自分の中に強く刷り込まれてきた言葉です。

多くの場合、その言葉は身近な人からあなた自身が浴びせられてきたもの。
私のように親からかもしれないし、もしかしたら担任の先生かもしれないし、上司かもしれない。兄弟かもしれない。
とにかく身近な人です。

相手にあなたを傷つけようという悪意があったとかなかったとか、そんなことはどうでもいいことです。
誰かの言葉があなたを責めて、その言葉があなたの中に深く強く残って、あなたを苦しめ続けている。
そこに気づくことが重要です。

自分を責めているのは誰からもたらされた価値観なのかを知ることで、本当の自分が持つ価値観と区別することができます。
自分は自分を大切にしたいと思っているし、だからこそ休むタイミングをちゃんと知らせているのです。
自分を守ろうとする気持ちこそ、自分自身の価値観です。

いつまで休むのがいいのか

いざ会社を休んだとして、1日で済むことともっと時間が必要な場合があります。

一番いいのは、「よし、行こう」と思えるようになるまで休むことです。
あるいは、今まで出発の準備を拒んで動かなくなっていた体が動くようになるまで。

心が少しでも元気にならないと、行ってからまた苦しくなってしまいます。
とりあえず1日休んでみて、その夜や次の日の朝に決めるのがいいのではないでしょうか。

ずるずると休みが続いて会社に行きづらくなってしまうのも嫌だと思うので「休むとしても2、3日にしよう」と休息期間をある程度決めてしまうのもいいと思います。

休んでみてどうしてもダメなら、そのときはそのとき。
1日休んでリフレッシュできるかもしれないし、まだもう少し回復に時間が欲しい、ということもありますからね。
それはまず休んでみないとわからないことです。
後のことを考えすぎず、とりあえず今は休みましょう。

休んでも休んでも憂鬱な気分が晴れないときは

無事に休みをとって会社に行かなくてもいいはずなのに、どうしても気分が晴れない人は、今の会社にいる限り憂鬱な気分から逃れることはできないかもしれません。

自分が潰れてしまう前に、思い切って退職や転職を考えてみた方がいいと思います。

退職か転職、どちらにするかは緊急度や貯金の額によって決めることができます。

  • 精神的に限界を超えそう、既に超えている → 即退職
  • 精神的に限界だけど、貯金がない → 当面の生活費を貯めて退職するか、即転職
  • 精神的にまだ少し余力がある → 今の職場で働きながら、転職活動

「今の会社が嫌だという理由で別のところに転職しても、結局続かない」などとよく言われます。
確かにそれも一理あって、どこの職場にも嫌なことのひとつやふたつあるんだから、どこへ行っても同じだというのはわかります。

ただ、精神的に極限状態になっている人にとって大切なのは、一秒でも早く今いる場所から抜け出すことなんです。

人間関係をリセットする

仕事内容が嫌なら別の仕事を探せばいいし、人間関係が嫌なら職場を変えることで全てリセットできます。

今の職場の人間関係に疲弊しているとか、拒絶反応が起きるくらい嫌な人がいるときは、今の人間関係をリセットすることは大きなメリットになります。
人間関係のリセットを目的として別の職場に移る人は、私の周りにもたくさんいました。

一緒に働く人って仕事する上で一番大切な要素であるにも関わらず、入ってみないとわからないんですよね。
たまたまいい人に当たればラッキーだし、そりが合わない人に当たったら耐えるか辞めるかの2択です。
嫌な相手がいつ辞めるかもわかりませんから、そうなると自分が別の場所に移るのが一番確実でてっとり早いんですよね。

会社に行くのが憂鬱な時は、視野も狭くなります。
でも今の会社でしか働けないわけじゃありません。

求人サイトなんかを見てみると、世の中にはこれだけ仕事があって、これだけたくさんの選択肢があるのか・・・とちょっと安心できますよ。

私自身、2年前に全てをリセットするために転職した経験があります。
やっとの思いで転職した会社が実はブラックで、働き始めて4ヶ月経ったときに限界がきました。
正社員で給料も悪くはなかったけど、直属の上司が言ったことが1分後にはコロっと変わる人で、そのうえ横領するわ仕事サボるわで振り回される毎日でした。
周りもそれを見て見ぬ振り。
このままここにいたら自分が壊れてしまうと思い、ヘロヘロになりながらも最後の力を振り絞って逃げ出しました。
とにかく辞めなければと必死でしたね。

すぐに派遣に登録しに行き、とりあえず働きながら次を探すことにしました。
派遣だと仕事も決まりやすいですし、すぐに仕事をスタートできる案件も多いです。
ちょうど求人も多かったので、自分の望む職種で仕事が決まりました。

最近、そのブラックな会社で一緒に働いていた同僚とばったりあったのですが、私が辞めた後、立て続けに6人辞めたそうです。
ちなみにその元同僚も辞めたうちの一人。

おかしな職場はさっさと離れよう

おかしな職場にいる人は、たいてい変わった人や奇人変人ばかりです。
まともな人から辞めていくので、変な人しか残らないのです。
変人と関わっていると、まともな人ほど精神的に蝕まれていきます。

そう考えると、いかにその環境から脱出するタイミングを見逃さず、ときには思い切って決断することが大切かわかると思います。
なによりこのままでは自分が壊れそうだと感じているのであれば、逃げる勇気を持ちましょう。
貯金がなくても、バイトや派遣の仕事で生活費を稼ぐことはできますからね。

何度も言いますが、鬱になってからでは遅いです。
行動力のあるうちに一旦自分を安全な場所に退避させることが最優先。
鬱になってしまったらそのあと立ち直るのにもっと時間が掛かるだけでなく、自分自身がつらい思いをすることになってしまいますからね。

派遣登録後、最短で1週間で仕事をスタートできる場合もあります。
本当に急いでいる場合は急募案件が狙い目です。
無事に派遣で就業できたら今度は転職エージェントに登録して、派遣でお金を稼ぎながら正社員案件をじっくり探すのがオススメの流れです。

最後に

先ほど書いた寄生虫という言葉について。
私は、寄生虫という言葉で親を片付けるつもりはありません。
今まで必死に育ててくれて、感謝しています。
この歳まで生きてきて、私は独身&子ナシなので実際に子を持つ親からすれば「親の心子知らず」なんだと思いますが、それでも大人になった自分の目線で親の気持ちを少し見つめ直せるようになってきました。

問題なのは、刷り込まれた「親の価値観」です。
親を寄生虫だと言っているのではなく、親の価値観が寄生虫のように自分をコントロールしてしまう、ということです。
そこははっきりと書いておきたいと思います。

学校を休む、会社を休む。
たったこれだけのことがすんなりできない。

「休むことは罪だ」と刷り込まれた人たちが私たちにとってちょうど親や上司の世代なので、家でも会社でも休むことに罪悪感を抱かされるのかもしれませんね。
その息苦しさや窮屈さがありますよね。

どんなときでも休む人は休むし、文句言われてもへっちゃらな人もいる。
そのメンタルが羨ましくなりますが、彼らは自分の価値観で生きているから、周りの言葉にいたずらに気持ちを揺さぶられたりしないのでしょう。

やっぱり、自分の発するSOSは何より大事だと感じます。

周りがなんと言おうと「んなこと、知らん」と言えてしまえば楽ですね。
もちろん、心の中でですが。

んなこと、知らん。

人の都合ばかり考えてしまってつらくなったときは、心の中で「んなこと、知らん」と返してみるといいかもしれません。
自分を大事にして、休みたいときは休みましょう。

そしてもう極限状態なら、自分を守るために辞める勇気を持って行動を起こしましょう。

こちらもオススメ

-メンタル

Copyright© 去年のズボンが入らない。 , 2023 All Rights Reserved.